2023年9月19日火曜日

2023.03.18 明日は母の命日。

「1年目と3年目は派手に祀らなければならないけど、今年2年目だもんな。簡単に済ませばいい」圭兄はそう言ってた。

圭兄は父の兄の息子で、10歳くらい年上で、若い頃から実家の町に住んでいる。
そういえば僕は大学から実家を離れてもう20年以上経ってる。圭兄のほうが、父と母との付き合いが長い気がする。
父と母が倒れ、やがて亡くなったまで、圭兄と義姉の玉姉にたくさん助けてもらっていた。今でも時々思い出話をかけてきてる。

とりあえず3時間の電車を乗って、ひとりで実家に戻った。
もう誰も居ない、実家に戻った。
簡単に掃除をして、ベッドに寝転がって、静まり返ってる部屋にしばらく浸ってみた。

母が先に倒れた時から、家らしい温もりはこの家から段々消えていった。
母は一年くらい寝たきりで、父が面倒を見ていた。僕と妻の麗が戻って手伝うと言い出したけど、頑固者の父は「邪魔」と言って、それを許していなかった。
そして父はやつれていった。
母が亡くなった前2週間、父は僕だけを呼び戻した。「ちょっと助けてくれ」と。
こうして母の最期を見届けられたのは、不幸中の幸いだったかもしれない。

その後、父は「自力でなんとかする」と言って、ひとりで実家でリハビリを頑張った。
だが持病のせいで、半年くらいで倒れた。
面倒を見れるのはもう僕しかいなかった。
8ヶ月後、父も亡くなった。
色んなわけで引き続き実家に1ヶ月くらい滞在していたけど、もう、何も感じられなくなっていた。

妻と息子の元に戻ったのは、5ヶ月くらい前のことだった。
家族の絆が深まったようだったけど、仕事の方はほとんどほったらかしてもう進めない。
そして、倒れるほどじゃないけど、僕もある程度やつれていたから、今もリハビリに専念している。

明日の祀りに必要なものを買ってきて、座って文字を綴ってみた。
この3年のことを思い出せばまだ胸が痛くなる。
それでもいずれ詳しく記録することができればいいなと思ってる。
頑張ってみる。
おやすみ。

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